「いきものがかり」の音楽観が松木安太郎の感性を熱望!
一見、共通項のなさそうな音楽グループの「いきものがかり」とサッカー解説の松木安太郎氏。一体どこがどう結びついたのか?
ゆうべ、「いきものがかり」のリーダー水野良樹氏のこんなつぶやきがタイムラインを賑わしていた。
路上ライブっていうのは目の前で歩いているひとのことを「リスナー」とは思わないんです。通り過ぎてしまう「リスナーではなかったひと」の足を止め、顔を振り向かせ、意識を引き寄せて「リスナー」にするんです。自分たちのなかではそれが、いま、この瞬間も続いているんです。
— 水野良樹 (@mizunoyoshiki) July 24, 2013
「リスナー」になってくれた人達とより親密になることも大切だけど、「リスナーではないひと」に「リスナー」になってもらうこと。新しい場所に「リスナー」を生むこと。外へ、外へ。遠くへ、遠くへ。その意識だけは、忘れないようにしたいんです。
— 水野良樹 (@mizunoyoshiki) July 24, 2013
だから、俺、松木安太郎さんの解説、好きなんです。「ループシュート」を「ふわっとボールを浮かして」って言ったり、チャンスに「チャンスだ!」ってはっきり叫んだり。この言葉たちは、ぜんぶ、外に向いてる。遠くを見てる。…気が、サッカー素人の俺にはします。
— 水野良樹 (@mizunoyoshiki) July 24, 2013
いまの音楽畑にこそ、松木さんみたいなひと、いてくれたらいいのかもね。みんな、コミュニティのなかにいて、身内の文脈のなかだけで、しゃべってるのかもね。…かもね。かもね。
— 水野良樹 (@mizunoyoshiki) July 24, 2013
俺は、「音楽シーン」のなかで鳴ることじゃなくて、「世の中」で鳴ることを、ちゃんと思って、歌、書きたいです。
— 水野良樹 (@mizunoyoshiki) July 24, 2013
このつぶやきに共感してか鋭いツイートをされている方も。
@mizunoyoshiki 今の音楽シーンは寒いとかコンテクストがどうとか、論じれば論じるほどよくわからないですし、そういうものにのめりこめる人はいいですけど、蚊帳の外感がものすごいあります。省エネ気味より松木さんのようにフルパワーな方がわかりやすい熱量があっていいなぁと。
— しまじろー (@shimajirogakari) July 24, 2013
@mizunoyoshiki 私は感じてます!風が吹いている も、笑顔も、歌詞感じて泣きながら聞いたり歌ったり。だから好きなんですきっと。
— みさきんぐ (@misaking1002) July 24, 2013
ビビッときたね、このツイートには。最近の自分の中でのホットワード「感じる」。サッカーも「感じ」ようよ。難しい戦術論は、ひとまず抜きにして「感じたい」。
これら一連のツイートは是非、ひと言一言かみしめたい。不思議なことにサッカーの世界にも共通する何かが垣間見える。すべてサッカーに置き換えて考えることができる。
『「リスナーではないひと」に「リスナー」になってもらうこと。新しい場所に「リスナー」を生むこと』
『「Jリーグファンではないひと」に「ファン」になってもらうこと。新しい場所に「Jリーグファン」を生むこと』
サッカーが(特にJリーグ)サッカーファミリーの中だけで盛り上がってる気がしないでもない今日この頃。分かる人だけ分かっていればいい、という殻にこもった考え方だと息苦しいのかもしれない。
サッカーファミリーの僕らも、「外へ外へ」出ていく必要があるのかもね。いつもの決まりきった顔ぶれでサッカー談義をし、いつものサッカーコラムで変わり映えのしないマッチレポを読んでいては広がりがないよね。硬直してくる。これでは、客が増えないわけだよ。
「いきものがかり」。一発でファンになった。音楽に疎い自分でもグループ名は知っていたが(ロンドン五輪のテーマ曲のひとつは、いきものがかりの「風が吹いてる」でしたね)、これからは積極的に聴いてみよう。これこそが「外へ外へ」の意識であろう。
松木安太郎氏の、老若男女だれにでも通じるサッカー解説が「外へ外へ」の広がりを見せたことは、今日疑いようのない偉大な功績といえる。
了
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