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気持ちはいつでも弾丸ひとっ飛び! ロシアW杯へ 

代表の危機を中和させたミンスクのゆるい空気

ベラルーシ3

実はすべて想定内だった。ベラルーシ渡航前は未知の土地に赴く不安をことさらに表現していたが、内心イメージは出来ていた。限りなくロシアに近い雰囲気、SIMフリーiPhoneを現地活用するためのSIMカード入手に難儀すること、予約したアパートにたどり着くのに苦労すること等々。

すべてひっくるめて楽しんでやろうという腹づもりだった。代表戦しかり。親善試合でガチではないし、おそらく面白くないだろう、と。試合そのもののつまらなさを補完するために、ベラルーシ・ミンスクの街歩きを思いっきり堪能しよう、と。

試合に関しては、現地から以下のようにつぶやいていた。

ベラルーシ6






試合のつまらなさは、想定を超えていたかもしれない。そんなガッカリ感は、現地のたたずまいにどっぷり浸ることで癒すことができた。

柔らかい人当たりの良さ、いくら歩いても精神的に疲れない街の雰囲気。重厚な建物群の中に癒し効果でもあるのだろうか?森の中のマイナスイオンを浴びる「森林浴」ならぬ「街浴」。

スタジアムに集った地元サポーターは意外にもフレンドリー。ハーフタイム中、スタジアムの外でベラルーシサポーターを撮ろうと少しビクビクしながらカメラをまわしたが、みんな思い思いに笑顔で手を振ってくれたり。勇気を出してベラルーシサポーターの観客席にもレンズを向けても同じように好反応。

試合前にもっと地元サポーターと交流すれば良かった、と少々後悔の念が残る。

ことさら楽しいエピソードを現地で経験したわけでもなく、何か旅のイイ思い出が作れたわけでもなく、淡々と現地に滞在していたように思う。試合そのものの淡白な印象と現地のどんよりした風情が妙にシンクロしてくる。サッカー観戦とはいえ海外旅行をしているのだから、きらめく感動体験のひとつやふたつあっていいものなのに、とりたてて何もない。試合そのものもそうだ。ちっとも感動しなかった。チケット代250円程度の価値しかなかった。

もう二度と来ることはない、と反芻しながら歩き続けた街。10月15日、この日の試合内容はいずれ忘れてしまうだろうが、ベラルーシに赴いた経験は一生忘れない。現地で味わった空気は身体中の細胞に沁み込んだ。代表に対する危機感、停滞感が根を張ってきているが、そんな漠々たる懸念を街のマイナスイオンや地元サポーターの温かさを体感して一時的にでも忘れさせてくれたように思う。

なんだかんだ海外アウェー観戦はやめられない。また、どこか行こう!

ベラルーシ2


【了】









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